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2006年8月

2006年8月31日 (木)

きむぴーさんのリクエスト・・・

きむぴーさんのリクエストによりまして(笑)父の遺した写真をちょっとUPしてみますね。

父はほんとに沢山の写真を撮ってきたのですが、もちろんあくまでも素人の域は出ないものなんでしょうけど・・・・。
いつも目に付くところに掛けてあったのが、この古ぼけた蔵と柿の木の写真です。
ケータイでの接写をUPしたものですから、ピントも色もいまいちなんですが、実物はもっときれいな発色をしていますし、ぱしっと写っているんですよ。
この写真が私としては一番好きでね。なんか郷愁のようなものを感じます。
父が亡くなる直前に、『柿が食べたい』なんて言い出した事もあって、余計にこの写真が気がかりになります。
幸い、8月とはいえ、何とか柿を手に入れることができて、最期に父が食したものが柿となってしまったのですが・・・・。
いつまでも、父の脳裏には、こんな風景が浮かび続けていたのかもです。Photo_98 Photo_99

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2006年8月27日 (日)

『蚊帳』

Photo_96  吉田拓郎の歌に「夏休み」というのがある。ふと、子供の頃を思い起こさせる、懐かしい匂いをも感じさせる歌である。むぎわら帽子、田んぼのカエル、スイカ、水まき、ひまわり、夕立、蝉の声などという文句が次々と出てきて「指折り待ってた夏休み」と歌うのである。
 いつかの、我々の会合の後で、子供の頃の思い出話に花が咲いたことがあった。実に懐かしい話が色々と出てきた中で、『夏』の話題になった時に「ああそうだ」と皆が声をそろえたのが『蚊帳』であった。「そう言うたら、何処の家に行っても、部屋の四隅に蚊帳を吊る金具が取り付けてあったなあ」「蚊取り線香の匂いと、何とも言えん良い匂いがしたなあ」「おじいちゃんが新型やというて新調した蚊帳は、緑一色やのうて白とブルーのツートンカラーやった」「出入りの仕方もよう怒られたもんや」「こらっ、蚊が入るやろな(笑)」などと話がはずんだ。するとN君が「こんな事もしよったなあ」と言いながら、上を見上げて、両手を顔の前でパンパンと叩くようなしぐさをする。読者の方にもご記憶があろうかと思うが、それは家族皆が蚊帳の中に入り終えて、いざ蛍光灯のスイッチを蚊帳の中から引っ張るしぐさなのである。その格好にはもうこらえる事ができず、皆で大笑いをしてしまった。

今ではとんと目にすることのできなくなってしまった蚊帳。どれもこれもが懐かしいものの中で、何となく蚊帳だけには格別のものがあったような気がしてならない。親も子供も同じ蚊帳の中で川の字になって寝転んで、電気を消すまでの間に一体どんな話をしたのであろうか。学校で先生に叱られた事だったろうか。それとも、何か欲しい物をねだったりしたのだろうか。
 今の若い人にはピンとこないかも知れないが、よく「蚊帳の外」という表現を耳にすることがあるが、正に蚊帳の中の一体感は抜群だったというか、最高だったというか、今ふと気がついてみると改めて一日でもよいから、一度子供たちと同じ蚊帳の中で寝てみたいような、そんな気がしてならないのである。

聞くところによると、今では本麻の蚊帳は4,5万円もするそうである。何となく一時の思いつきで手に入れるには、少々高くなってしまったようである。
クーラーのない時代、部屋の窓を開けっ放しにしてはいたものの、確かに蚊帳の中はいつも蒸し暑かったような記憶がある。しかし、思い出としてのこの蚊帳は、もはや過ぎ去ってしまった夏休みの懐かしい哀愁と共に、いつまでも、そして何処となく涼しげに、我が心の中を漂っていくことであろう。

(’91地元のミニコミ誌に寄稿したものを転載しました。)

 

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2006年8月24日 (木)

お知らせ

ちょっとバタバタしておりまして
今しばらくはブログの更新ができないような状態です。
レスもつけずにおりましてお詫びします。

ご心配おかけしておりまして申し訳ございませんが、決して閉鎖する訳ではありませんので(笑)、また楽しくお話させていただきたくよろしくお願いします。

まだまだ暑い日もございますので、皆さん、毎日にご無理のありませんようお過ごし下さいませ。今後ともよろしくお付き合いお願いしますね!

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2006年8月12日 (土)

【同時発表企画】

きむぴーさんとおさむの同時発表企画としまして
【きむぴー&おさむ版洋楽ベストセレクション】を発表させていただきたく思います。

【おさむ版洋楽セレクション】

『十番街の殺人』・・・ザ・ベンチャーズ
加山雄三のファンだったこともあって、当時はビートルズよりもベンチャーズの方がお気にだった。彼らの殆どの曲がインストルメンタルだったが、それにも拘らず、この曲にはドラマチックなストーリーさえ連想させるような衝撃を感じたものです。お決まりのテケテケテケテケ・・・・もちゃんと入っています。

『 I Wanna Be Free』・・・ザ・モンキーズ
お調子者ばかりの、祭り上げられたアイドルグループだったには違いないが、この曲にだけはちょっと心を惹かれた記憶があります。歌詞も理解しやすいレベルであったことも一つの要因か。何処か淋しげに、得意げに・・・・。

『青い影』・・・プロコルハルム
キーボードから始まるイントロからして何処かドラマチックな、そして幻想的な世界へ誘い込むような。歌も少しけだる目。歌詞の意味など調べたこともなく、ただただ雰囲気が気に入っていた。

『 While My Guitar Gently Weeps』・・・ザ・ビートルズ
ビートルズには名曲が多いから、それだけでもベスト10が組めるくらいだ。が、私の好みはジョージ・ハリスン。サムシングやヒアカムズザサンも彼の手によるヒットだが、特にいいのがコレ!イントロからして夢中になる。ギターにはエリック・クラプトンが参加しているのもポイント高し。

『ザ・ドック・オブ・ザ・ベイ』・・・オーティス・レディング
下積み生活からようやく脱出する大ヒット。が、この曲が発表された時には彼はもうこの世の人ではなかったという皮肉。飛行機事故。私が高3の時のヒット曲。何度も聴いた。今でも空で歌える。まさに心の叫び、まさにSOUL。

『雨を見たかい』・・・C.C.R.
憧れの京都に進学が決まって、下宿さがしに出向いた時の帰りのタクシーの中。とても気分が高揚していたまさにその時、ラジオから流れてきたのがこの曲だった。今でもこの曲を聴くと、あの時の胸の高まりがよみがえってくるようだ。京都での生活の始まりの第一歩かも。

『カリフォルニアの青い空』・・・アルバート・ハモンド
2年近く勤めたバイト先の喫茶店。3曲100円のジュークボックスで、一番よくかかっていたのがこれだった。満席になると150人くらいが入れる店だったが、みんな一緒になって口ずさんでいたような雰囲気だった。仕事もはかどる軽快感あり。

『いつわりの瞳』・・・イーグルス
ちょっと重い曲も多いイーグルスだったが、この曲はとても軽やかな、ドライブにはもってこいの感。アコースティックなギターも最高。こういうノリは大好きだ。

『We’re All Alone』・・・セシリオ&カポノ
ボズ・スキャグスのアーバンな歌い方もいいが、このセシリオ&カポノのコーラスも実にいい。夏は特にこのハワイアン・ブリーズをお聞きいただきたい。と思う。

『私の孤独』・・・ジョルジュ・ムスタキ
このブログでも一度紹介させていただいたことがある。疲れてしまった時、淋しい時、思いっきり泣きたい時。ムスタキの優しさに包まれてみて下さい。アベック・マ・ソリチュード・・・
私はこの曲で幾度涙したかわかりません。

以上おさむのセレクション10曲でした。
きむぴーさんはどんな10曲を選んでおられるか、楽しみです。
皆さんも思い出のおありの曲が載っていましたら、私なりきむぴーさんなりのブログに是非思い出話をお書きください。
また、こんな曲もあったよ、こんな曲忘れてるんじゃないか、などなど是非ご参加いただきますようお願いしますね。

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2006年8月10日 (木)

久々に・・・・

Photo_95 ちょっと暇を見つけて・・・・・
まあ、正直『見つけて』ってなもんじゃないんですけどね。
見つけなくても、暇が背中にまとわりついているんですけどね(笑)

ちょっと、愛器を引っ張り出してきて、少しだけ弾いてみました。
う~ん・・・・やっぱりしばらく弾いてないと、ちゃんと鳴ってくれないぞっ。
昔は、毎日、弾かない日はないというくらいに抱えてましたから、左手の指先にはまめのようなものが出来て硬くなっていたので、何ともなかったのですが・・・・・
今は弦をきつく押すと、指先に食い込んで痛いのです。まるで全くの初心者(まあ、もともと初心者なんですが・・・)とおんなじ状態かと。
また、まめが出来るまで練習しなくては!・・・・・とは思うのですが・・・・・

練習するからには曲目も決めないとね。
また一から始めてみますかね(笑)
幸い右手は何となく昔に近い状態で動いてくれていますが、まだまだちょっとした痛みを感じますねぇ・・・・・

ギターもややネックが反ってきているし、弦も入れ替えしなくては。

とは言いながら、何で急にギターが弾きたくなったのか?!これも謎。
・・・・・・・ってな一日。

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2006年8月 8日 (火)

ちょっとね・・・・

熱帯夜。
ふてくされてても仕方ないですしね。おとといの夜なんですが、クーラーをガンガンかけて、アイスほおばりながらね、新聞のテレビ欄見てたらね。
NHKのBS-1に、『地中海歴史紀行』なあ~んてのがあってね。『よしっ!暑さにへこたれてないで今晩は歴史のお勉強だっ!』ってね・・・・・。急に闘志が湧いてきて。

見てたのよね。歴史に秘められたロマン。ロマ~~~ンっ!
何何・・・・ヘロドトスがどのこの、クレタ文明がどのこの、紀元前5000年にミノア人がなんじゃかんじゃ繁栄して付加価値のある文化が、はいはい・・・・・Photo_90 Photo_91 Photo_92 Photo_93 Photo_94

なんかね・・・・ただの美人キャスターだとばかり思ってたんです。番組の案内役のこの女性。あっち歩き、こっち歩き、そっち登り、ここでお座り・・・・・。
他でもない、彼女は歴史学者ベタニー・ヒューズなんだって(゚Д゚; れきしがくしゃ!!
いやあ・・・参りました・・・惹かれるものあり・・・。

製作は英国なんですが、まあ、意図的に彼女をリポーターともキャスターとも、なんかちょっと、仕立て上げているようにも伺える訳なんですが、まあ昔でいうところの『兼高かおる』風の番組とも読める訳でありますが・・・・・

はまってしまったんです。
地中海の美しい風景と彼女の語り・・・・・こりゃ絵になる!美しい!ビューティフル!ワンダフル!オシリフル!この、そう若くはない彼女が、真夜中に間抜け顔してアイスかじってる親父の心を挽きつけて離さないのだった・・・・・

えっ?何?ミノア人?クレタ?ロマ~~~ンっ?
もおどうでもいいのよ、ヒューズさんさえいれば!!!

てな訳で・・・・夕べもチャンネル合わせて・・・・・ロマ~~~~~~ンっ(・∀・)モエッ

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2006年8月 5日 (土)

ちょっと近況を・・・・

Photo_8この暑さは一体どうなんですか???
地球が太陽に吸い寄せられてるんじゃないでしょうね。

最近は昔のお話ばかり書いておりますので?ちょっと近況でも書かせていただきたく。


【蹄鉄】今日、宅配便で何やら届きました。蹄鉄です。
日本を代表する名物馬主、関口房朗氏のサイト、「フサイチネット」のお宝プレゼントに応募してたんです。当たりましたねえ!
蹄鉄は「幸運のお守り」「魔よけ」なんだそうで、いよいよ、この私にもツキが回ってきたかという感がするのであります。(もうこの年で、今更遅いような気もするが・・・・)

【クルマ】新車で納車されてから、おおよそ100日が経過。燃費は依然悪く11km/L程度。
まっ、夏場は特にエアコンのお世話になるもんだから、いたし方ないかも。
しかし、よくよく考えてみると、100日たったというのに、まだ一度も洗車せず。でもそんなにも汚れが目立ってないから(笑)様子を見るか・・・。

【Tomさん】夕べ、Tomさん(前掲)から久しぶりに電話があって、今週からハワイの別荘(マンション)に向かうとのこと。
以前聞いた話しでは、そのマンションの隣の部屋のオーナーが若乃花。上の部屋のオーナーが勝野洋・キャシー中島夫妻だと・・・・・・。
4年間京都で、同じ机を並べて勉強したというのに、私とのこの差は一体何だ?(笑)
私は意地でもこの夏は本宅で過ごすぞっ。但し別宅はない。

【エリー】バテている。暑くて仕方のない様子。故に縁の下に入ったっきり、何度呼んでも出て来ようとしない。「おやつぅ~」「さんぽぉ~」「えりーさま~」・・・・・・なしのつぶて。

【セミ】大量のセミが鳴いている。暑い。よけいに暑苦しい。もっと鈴虫のように風情を持って鳴けないものかセミよ。
あんまり暑いのでTシャツを脱ぐ。これセミ・ヌード。ちゃんちゃん。

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2006年8月 2日 (水)

きむぴーさん

私がブログの師と仰ぐキムピーさんが、なにやら新しい試みとして、私の歌う曲を簡単に聴いていただけるようにUPして下さっております。

私には、どのようにすればああなるのか(笑)想像がつきませんが、それのみならず、いつもながらに心温まるブログを展開なさっておられますので、是非皆さんもお立ち寄りになられてはいかがでしょうか。
ブログからは、とてもきれいなHPにもとべるようになっておりますので合わせて是非。

きむぴーさんのブログ【ほっとひといき】

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2006年8月 1日 (火)

想い出の一枚(5)

Photo_89 京都で生活するようになってから、Tomさん、わかめさんと知り合うことができましたが(前掲)もう一人、新しく友人になれた人にK平君がいます。学部が同じ、下宿が近く、故に時間割や通学路が全く同じ。
そんな訳で入学した春にはすぐに仲良くなっていました。
彼は奈良の山奥育ち、私も兵庫の山奥育ちということで、意気投合も早かったようです。
彼は、ほんの一瞬、チラッとみた瞬間、中村雅俊にそっくりで(笑)身長も高く、曲がったことが大嫌いの実直な、しかも歌を歌えば実に優しい声で歌うものだから、私のよきライバルでもありました。
勿論、あちこちでモテていたような記憶があります(笑)
でも、コーヒー専門店に入って大声で『クリームソーダ!』等と満員の客が大笑いするような注文を真面目にしてみたり、ブリーフにマジックで『K平』などと大きく名前を書いていたりと、カッコ良さと田舎モンが同居しているようなところが彼の最大の魅力でもありました。

ある日のこと、彼が私の下宿に来て、少し悩んだ様子で『おい、ちょっとお前の力貸してくれんか?』というのです。「どないしたんや」と聞くと、何かサークルだか、バイトだかなんかで知り合った高校生の女の子がいて、どうも彼にお熱を上げているらしい。別に深い関係も何もあったもんじゃないのだが、ちょっと異常にお気に入りになられてしまって。
彼は真面目だから、付き合ったりする気はないとはっきり言いたいらしいのだが、彼女を傷つけるのにも抵抗があるのだと言う。・・・・・そこで何故か私の出番!?
『なあ、お前引き受けてくれんか・・・?』「えっ!わしがその子と付きあうんかい?」『せや!』「せややあらへんがな、お前の事が好きやて言うてる子が何でわしと付き合うんやなっ!アホ言うなや」『いや、お前なら絶対気にいられるはずや』「待て待てっ、お前の言うとることおかしいでっ」・・・・・どうやら近々、彼女の誕生日会があって、彼女の家に招待されているのだと、彼女の友達も何人か来るとのことで、とりあえずは私にその日付き合ってほしいのだと・・・・・・・もっと、ちゃんと断ればいいものを、そこがなかなか言い出せないようで・・・・・
「まあ、ええわ。ほな一緒に行ったるからまた飯でもおごれよ」『ほな頼むわぁ』

で、当日。
車で下宿を出て高槻だったか茨木だったかに向かう・・・・・その車の中で作戦会議(笑)
「K平なあ、お前、彼女がおるからってはっきり言うたらどないやねん」『いや、前に今はおらんて言うてしもてる』・・・・「そおかあ・・・まずいなあお前(笑)」『何とかお前気引いてくれんか?』「アホ!やから俺はいらんて言うてるやんかっ」・・・・・
「お前ほんまに付き合う気ないんやな、どんな子や知らんけど」『まあそんなとこや、まだ高校生やしな』・・・・・

なんか本当に心底悩んでいる彼の姿を見て、何とかしてやらねばと考えていた私だったが、まあものの拍子というか弾みというのは恐ろしいもの。実に意外な妙案を私は思いついてしまったのだった。

「あのな・・・わしら二人は付き合ってる。ちゅう話しにしたらどないやろ?」『わしらがか(笑)』「せやっ。でな、君の事決して嫌いやないけど俺らにはおれらの・・・みたいな」『う~ん、ええかもなあ・・・・』「まるで吉本の劇のあらすじみたいなもんやな」『まあケースバイケースでそんな線も考えとこか・・・・』

とかなんとか言っているうちに彼女の家に着いてしまった。
中に入ると、彼女を入れて4人の女の子が。一緒にケーキを食べたり、カレーをご馳走になったり、歌を歌ったり、ゲームをしたり、時間はあっという間に過ぎて行き、そろそろおいとましようかという時間になってきた。
やばい、はっきりさせないと・・・・K平よりも私の方があせってきた。ひょっとして今日は楽しく過ごしたから彼の気が変ったのではないか?と期待もしていたのだが、チラっとK平をみると目で私に合図を送っているではないか。
私は心を決めた。
そして切り出した「今日は楽しかったよ。ありがとう。」・・・「でもひとつだけ伝えておきたい事があるねん。・・・俺ら物凄う仲ええやんか・・・分かってほしいねんな・・・実はな、俺らは二人付き合ってるねん」
言ってしまったあと、しまったと思った。彼女達の顔の表情がみるみる変って、というより目をクルクルさせて僕ら二人を交互に眺めはじめて。
しまったと思う心のあせりがまたまた私を狂わせた!
私はK平の肩を抱き彼を見つめた、すると彼はあろうことか目を閉じて私にもたれかかってきたのだ!私は反射的に彼をぎゅっと抱きしめ照れ隠しのようにキスをしてしまったのだった!その場がさささっと白けてしまったのは言うまでもない。

いくら思いつきのお芝居だったとは言え、いやこれは実に洒落にならん。彼女はとても傷ついただろう。これなら普通に彼女に断った方がよっぽとましだったはず。
帰りの車の中で軽はずみだった行動に反省しきり。「お前、あんなとこで気分出すなや」『あほ、お前こそ洒落にならんわっ』「お前さえもっとはっきりしてたらすんでたんやないかいっ」『俺らもう立ち直れんで』「当たり前じゃ」

と、お互い罪の擦り付け合いをしているところへ、物凄い勢いで雪が降ってきたではないか。大きな大きなボタン雪がみるみるうちに積もっていく。京都の北に向かっていたためよけいに雪はひどくなっていったとは言え、あっというまに20センチくらいの雪が積もってしまったのだ。
下宿まで普通ならあと15分というところでついに車がスリップし始めて立ち往生してしまった。何度も手押しで発進させようとしたもの、とうとうまともに走れぬじまい。

と、その立ち往生した目の前に、怪しげなホテルが・・・・・
「K平あそこに泊まらせてもらお、ここでこんな雪やねんから下宿あたりはもっとひどいで」と二人で車を押してそのホテルの駐車場に車を置いた。
もう時間も零時前。入り口の閉まっていたドアを何度も何度もガンガン叩き、ついに開けてもらうことに成功。
が、出てきたおばちゃんは『男さん二人どすかぁ・・・うちは同伴よってに・・・』と断ろうとするのを「おばちゃん助けてんか、こんな雪の中やし、朝まで寝さしてもらうだけやし」
おばちゃんは渋々二人を中に通してくれた、ほんまあんたら大丈夫かいな?!みたいに二人を上から下までジロジロ見ながら・・・・・そして言った『もうこんな時間やし風呂もボイラー止めてるし暖房も効いてないけどね』

通された部屋にはいかにも同伴用。布団がひとつしかひいてなく、そこに枕が仲良く二つ。しかもどうだこの冷え込み方は・・・・安物のホテルだけに部屋の中にも風がヒュ~と音を立てているのが聞こえる始末。
「しゃあないなあ」『ほんま洒落にならん一日やったなあ』「アホか、それはわしの言うセリフじゃ」『すまんすまん』
とにかく寒かったとは言え、大の男が小さいひとつの布団に身を寄せるようにして並んで入り、お互いを罵りあい(笑)こんな風景を誰が想像できるだろうか?
夜中にあまりの寒さに目が覚めた。布団が小さすぎたせいもあるが、K平と私は知らぬ間に抱き合って寝ていたのだった。一瞬ぎょっとしたものの「まあこんな日もあるんかなあ」と笑うしかなかった。

朝、ほとんど同時に目覚めてまた『気持ち悪う~』「こっちもじゃ」『二度とキスなんかすなよ』「アホかっ10万もうてもせんわ」
・・・・・どうしようもない想い出の一コマ・・・・・

写真はこの暑いのに真冬のものを貼りましたが、彼がその【雅俊】風に写っていますので、彼に敬意を表して選ばせていただきました(笑)
以学館の前にて、卒業前に撮ったものです。

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