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2006年8月 1日 (火)

想い出の一枚(5)

Photo_89 京都で生活するようになってから、Tomさん、わかめさんと知り合うことができましたが(前掲)もう一人、新しく友人になれた人にK平君がいます。学部が同じ、下宿が近く、故に時間割や通学路が全く同じ。
そんな訳で入学した春にはすぐに仲良くなっていました。
彼は奈良の山奥育ち、私も兵庫の山奥育ちということで、意気投合も早かったようです。
彼は、ほんの一瞬、チラッとみた瞬間、中村雅俊にそっくりで(笑)身長も高く、曲がったことが大嫌いの実直な、しかも歌を歌えば実に優しい声で歌うものだから、私のよきライバルでもありました。
勿論、あちこちでモテていたような記憶があります(笑)
でも、コーヒー専門店に入って大声で『クリームソーダ!』等と満員の客が大笑いするような注文を真面目にしてみたり、ブリーフにマジックで『K平』などと大きく名前を書いていたりと、カッコ良さと田舎モンが同居しているようなところが彼の最大の魅力でもありました。

ある日のこと、彼が私の下宿に来て、少し悩んだ様子で『おい、ちょっとお前の力貸してくれんか?』というのです。「どないしたんや」と聞くと、何かサークルだか、バイトだかなんかで知り合った高校生の女の子がいて、どうも彼にお熱を上げているらしい。別に深い関係も何もあったもんじゃないのだが、ちょっと異常にお気に入りになられてしまって。
彼は真面目だから、付き合ったりする気はないとはっきり言いたいらしいのだが、彼女を傷つけるのにも抵抗があるのだと言う。・・・・・そこで何故か私の出番!?
『なあ、お前引き受けてくれんか・・・?』「えっ!わしがその子と付きあうんかい?」『せや!』「せややあらへんがな、お前の事が好きやて言うてる子が何でわしと付き合うんやなっ!アホ言うなや」『いや、お前なら絶対気にいられるはずや』「待て待てっ、お前の言うとることおかしいでっ」・・・・・どうやら近々、彼女の誕生日会があって、彼女の家に招待されているのだと、彼女の友達も何人か来るとのことで、とりあえずは私にその日付き合ってほしいのだと・・・・・・・もっと、ちゃんと断ればいいものを、そこがなかなか言い出せないようで・・・・・
「まあ、ええわ。ほな一緒に行ったるからまた飯でもおごれよ」『ほな頼むわぁ』

で、当日。
車で下宿を出て高槻だったか茨木だったかに向かう・・・・・その車の中で作戦会議(笑)
「K平なあ、お前、彼女がおるからってはっきり言うたらどないやねん」『いや、前に今はおらんて言うてしもてる』・・・・「そおかあ・・・まずいなあお前(笑)」『何とかお前気引いてくれんか?』「アホ!やから俺はいらんて言うてるやんかっ」・・・・・
「お前ほんまに付き合う気ないんやな、どんな子や知らんけど」『まあそんなとこや、まだ高校生やしな』・・・・・

なんか本当に心底悩んでいる彼の姿を見て、何とかしてやらねばと考えていた私だったが、まあものの拍子というか弾みというのは恐ろしいもの。実に意外な妙案を私は思いついてしまったのだった。

「あのな・・・わしら二人は付き合ってる。ちゅう話しにしたらどないやろ?」『わしらがか(笑)』「せやっ。でな、君の事決して嫌いやないけど俺らにはおれらの・・・みたいな」『う~ん、ええかもなあ・・・・』「まるで吉本の劇のあらすじみたいなもんやな」『まあケースバイケースでそんな線も考えとこか・・・・』

とかなんとか言っているうちに彼女の家に着いてしまった。
中に入ると、彼女を入れて4人の女の子が。一緒にケーキを食べたり、カレーをご馳走になったり、歌を歌ったり、ゲームをしたり、時間はあっという間に過ぎて行き、そろそろおいとましようかという時間になってきた。
やばい、はっきりさせないと・・・・K平よりも私の方があせってきた。ひょっとして今日は楽しく過ごしたから彼の気が変ったのではないか?と期待もしていたのだが、チラっとK平をみると目で私に合図を送っているではないか。
私は心を決めた。
そして切り出した「今日は楽しかったよ。ありがとう。」・・・「でもひとつだけ伝えておきたい事があるねん。・・・俺ら物凄う仲ええやんか・・・分かってほしいねんな・・・実はな、俺らは二人付き合ってるねん」
言ってしまったあと、しまったと思った。彼女達の顔の表情がみるみる変って、というより目をクルクルさせて僕ら二人を交互に眺めはじめて。
しまったと思う心のあせりがまたまた私を狂わせた!
私はK平の肩を抱き彼を見つめた、すると彼はあろうことか目を閉じて私にもたれかかってきたのだ!私は反射的に彼をぎゅっと抱きしめ照れ隠しのようにキスをしてしまったのだった!その場がさささっと白けてしまったのは言うまでもない。

いくら思いつきのお芝居だったとは言え、いやこれは実に洒落にならん。彼女はとても傷ついただろう。これなら普通に彼女に断った方がよっぽとましだったはず。
帰りの車の中で軽はずみだった行動に反省しきり。「お前、あんなとこで気分出すなや」『あほ、お前こそ洒落にならんわっ』「お前さえもっとはっきりしてたらすんでたんやないかいっ」『俺らもう立ち直れんで』「当たり前じゃ」

と、お互い罪の擦り付け合いをしているところへ、物凄い勢いで雪が降ってきたではないか。大きな大きなボタン雪がみるみるうちに積もっていく。京都の北に向かっていたためよけいに雪はひどくなっていったとは言え、あっというまに20センチくらいの雪が積もってしまったのだ。
下宿まで普通ならあと15分というところでついに車がスリップし始めて立ち往生してしまった。何度も手押しで発進させようとしたもの、とうとうまともに走れぬじまい。

と、その立ち往生した目の前に、怪しげなホテルが・・・・・
「K平あそこに泊まらせてもらお、ここでこんな雪やねんから下宿あたりはもっとひどいで」と二人で車を押してそのホテルの駐車場に車を置いた。
もう時間も零時前。入り口の閉まっていたドアを何度も何度もガンガン叩き、ついに開けてもらうことに成功。
が、出てきたおばちゃんは『男さん二人どすかぁ・・・うちは同伴よってに・・・』と断ろうとするのを「おばちゃん助けてんか、こんな雪の中やし、朝まで寝さしてもらうだけやし」
おばちゃんは渋々二人を中に通してくれた、ほんまあんたら大丈夫かいな?!みたいに二人を上から下までジロジロ見ながら・・・・・そして言った『もうこんな時間やし風呂もボイラー止めてるし暖房も効いてないけどね』

通された部屋にはいかにも同伴用。布団がひとつしかひいてなく、そこに枕が仲良く二つ。しかもどうだこの冷え込み方は・・・・安物のホテルだけに部屋の中にも風がヒュ~と音を立てているのが聞こえる始末。
「しゃあないなあ」『ほんま洒落にならん一日やったなあ』「アホか、それはわしの言うセリフじゃ」『すまんすまん』
とにかく寒かったとは言え、大の男が小さいひとつの布団に身を寄せるようにして並んで入り、お互いを罵りあい(笑)こんな風景を誰が想像できるだろうか?
夜中にあまりの寒さに目が覚めた。布団が小さすぎたせいもあるが、K平と私は知らぬ間に抱き合って寝ていたのだった。一瞬ぎょっとしたものの「まあこんな日もあるんかなあ」と笑うしかなかった。

朝、ほとんど同時に目覚めてまた『気持ち悪う~』「こっちもじゃ」『二度とキスなんかすなよ』「アホかっ10万もうてもせんわ」
・・・・・どうしようもない想い出の一コマ・・・・・

写真はこの暑いのに真冬のものを貼りましたが、彼がその【雅俊】風に写っていますので、彼に敬意を表して選ばせていただきました(笑)
以学館の前にて、卒業前に撮ったものです。

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コメント

まさに中村雅俊ですね・・・
われら青春!~俺達の勲章~俺たちの旅~ゆうひが丘の総理大臣・・・時代ですね~
IBルックでしょうか・・・?

投稿: ショウジアン | 2006年8月 2日 (水) 17時37分

ショウジアンさん
中村雅俊・・・似てましたか?(笑)

私らの時代は【VAN】派と【JUN】派に大別できるようで、それ以外は【普通】系【ニチイ】系かな?(笑)
私はどちらかと言うとスソが細め派で、K平氏はスソがフレア派だったようです。
あっ、ど~でもいいっすね!

投稿: osamuchan | 2006年8月 2日 (水) 18時59分

しかし、いろいろメモ帳に書いては消し消ししましたが。
やっぱり書くことが無いな~。
この話はホンマかいなとも考えましたが。
長い話で大変でしたねー。
嫁は”そんな事もあるんじゃないの”
そばでパソコン関係の何冊目になるか分からないほどの
本を読みながら言いました。ハハハ
クールなものです。
嫁も何が面白くて次から次えと訳のわからないパソコン関係の本を読んで面白いのだろうかなー。
まあ、最大の彼女にとっての趣味だから仕方がないけど。
ここで私が必ず見るブログを紹介します。http://mach.air-nifty.com/kazetan/ 風の探検隊と言いまして飛行機関係のブログです
興味が有りましたら見てください。
では次回は大(笑)いを期待して。

投稿: わかめ | 2006年8月 3日 (木) 21時56分

わかめさん
申し訳ないですね!コメントの仕様がないですかね(笑)

奥様のご趣味とわかめさんのご趣味
お互いに『何が面白いんだろうか?』と思っておられる姿が目に浮かびます(笑)

mach.air見て来ました。
わかめさんらしいお好みですね!
昔の戦闘機なら私も好きなほうですね。プラモたくさん作りましたもんね、少年時代は(笑)

投稿: osamuchan | 2006年8月 4日 (金) 08時08分

おさむさん☆
実は、あの時の高校生は私だったんです...
なんて、言ってみたくなるようなお話ですね(o^_^o)
それにしても、K平さんは、中村雅俊によく似てらっしゃいますね(o^_^o)v

投稿: かきくけKEIKO♪ | 2006年8月 5日 (土) 10時24分

KEIKOさん
ああ、やっぱりそうだったんですか(笑)
見てたんですね(´-ω-`)笑

K平さんはど真面目ですから・・・・
今は大阪で税理士やっておられますが、30年ほど出会っておりません・・・・
電話は年に2回くらいで話はしておりますが。

一瞬似てるでしょ(笑)
今回あんまり不評のようですがもう一話K平さんとの話を書く予定でおります・・・・。

投稿: osamuchan | 2006年8月 5日 (土) 10時54分

昨日昭和展が私の方のスーパーの特設会場で有りましたが~本来は撮影禁止なのですが~特別に可・・・画像はUPできませんが~皆さん芸能人はラッパズボンばかりでしたね~スリムの裾はジーパンデカの様に脚を長くみせる事ができません~
ホーロー看板~昔のオモチャ~懐かしいお菓子も最高でした・・・

投稿: ショウジアン | 2006年8月 5日 (土) 15時05分

ショウジアンさん
暑いじゃないですか・・・・(゚Д゚;)

大体の著名人はラッパだったかもですね。
私はアイビー系?でしたのでコッパンもスソは細めてましたよ。

投稿: osamuchan | 2006年8月 5日 (土) 15時49分

おさむさん☆
今回のお話は、決して不評ではありませんよ!!
何か、ニコニコしながら読ませてもらってるかきくけKEIKO♪でした(o^_^o)v
その時の、高校生の1人だったらなぁ...
めったに見られない場面ですものね?!
残念~(o>_<o)

投稿: かきくけKEIKO♪ | 2006年8月 5日 (土) 20時53分

KEIKOさんありがとうございます。
書いてても変な方に行きよるなあ・・・・とは思いながら(笑)
まっ、作り話じゃないだけにそこら辺がね!

でも、あんまりマジというよりも『こらあ~、お前らたいがいにせえよ~』って感じでしたね彼女たち(笑)半信半疑ってとこかな!?

はい、後にも先にもその一回だけです、あやまちは・・・・。゜(゚´Д`゚)゜。

投稿: osamuchan | 2006年8月 5日 (土) 21時19分

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